
商業簿記と工業簿記どっちが難しい?どっちから勉強したらいい?
違いを知りたい!
簿記2級の勉強を始めるとき、みなさん悩むポイントだと思います。

この質問に簡単にお答えすると…
- 簿記2級は工業簿記より商業簿記が難しい
- 商業簿記と工業簿記どっちから勉強してもいい
- 迷うなら商業簿記から勉強しよう
この記事を読めば、商業簿記、工業簿記の難しさの違いやどっちから勉強すればよいのかがわかります。
この記事を書いている私は、合格率14.7%第150回日商簿記2級を受験。
96点(仕訳1問間違い)で一発合格しました。
ちなみに、簿記2級の勉強方法は、市販本とオンライン講座です。
商業簿記と工業簿記どっちから勉強?どっちが難しい?【簿記2級】
商業簿記と工業簿記の違い
まずは、商業簿記と工業簿記の違いです。
- 商業簿記:商品売買業の簿記
- 工業簿記:製造業(メーカー)の簿記
以下、図解で解説していきます。
商業簿記
まずは商業簿記。
仕入れ先から商品を仕入れ、そのままの形で利益を乗せて売るといった商品売買業で使う簿記です。
仕入れたものをそのままの形で売るので、売った金額(売価)から仕入れた金額(仕入原価)を引けば利益がでます。
つまり、売価-原価=利益。
『原価=仕入れた金額』なので、原価の計算をする必要もなく、簡単に利益が計算できます。
工業簿記
一方、工業簿記。
例えば、木材(材料)を仕入れてきて、切って、組み立てて、色を塗って加工して椅子を作る。
工業簿記は、その完成した製品を販売する製造業で使う簿記です。
商業簿記と比べちょっと面倒なのが、原価の出し方。
椅子を作るには、木材だけでなく、それを切ったり組み立てたりする人件費や電気や水道も使うわけなので、原価を出す計算が必要になります。
原価=材料費・人件費・電気代・水道代など
製造原価の計算もいろんな方法があり、その仕組みも学びます。
商業簿記と工業簿記はどっちが難しい?
商業簿記と工業簿記の違いを見て、
- なんだか工業簿記複雑そう
- 工業簿記の方が難しそう
- 工業簿記はとっつきにくそう
と思った方。
私もそう感じて8年も簿記2級を受験できなかったのわけなのですが…(プロフィール参照)
実は断然、工業簿記の方が簡単。
商業簿記の方が難しいです。
特にここ数年の商業簿記は、昔より難易度が上がっています。
算数・数学・数字が苦手だから工業簿記が苦手、とか、国語苦手だから商業簿記がダメ!とか聞くかもしれませんが、全然関係ないです。

私は、数学が苦手でできませんが、工業簿記はあっという間に満点が取れるようになったので大丈夫です。
商業簿記と工業簿記はどっちからやる?
商業簿記と工業簿記どっちからやるといいのかな…
悩む方も多いですよね。
結論ですが、商業簿記と工業簿記どちらから勉強してもいいです。
とはいえ、迷ってしまうのであれば、『商業簿記』から勉強開始しましょう。
そして、私が実際、商業簿記、工業簿記両方、満遍なく得意にできた順番がこちらです。
商業簿記から勉強した方が良い理由
商業簿記から勉強した方が良い理由はこちら。
- 商業簿記は一つ一つの難易度が高く時間がかかる
- 工業簿記は短期集中で勉強すればクリアできる
- 商業簿記の実践問題は難しいので早めに開始したい
検定試験から逆算して、商業簿記はなるべく早めに勉強を開始。
長めに勉強期間を取るのがおすすめです。
工業簿記は、1か月ほど集中して勉強する期間をつくってみてください。
細切れで勉強するより、一気に進めた方が理解が進みます!
工業簿記は、仕組みと流れを感覚でつかむ、全体像がわかるようになれば、問題自体難しくないのです。
後半は、商業簿記と工業簿記の同時進行でアウトプット。
わからないところや、忘れてしまったところは、その都度テキストにも戻り確認していきます。
商業簿記も工業簿記もとにかく手を動かす、アウトプットが大事。
インプットは完璧にしなくてもOKなので、どんどん問題を解いていきましょう!
解いていくうちにテキストで理解できなかった部分がわかるようになっていきますよ。

ちなみに…
資格の大原も商業簿記から開始するそうです。
商業簿記の途中で工業簿記も開始、あとは同時進行で進めていくとのこと。
あの簿記の大原が商業簿記から勉強すると聞いたら、安心して商業簿記から取り組めますね。
簿記2級は商業簿記だけ勉強しても合格できる?

簿記2級って商業簿記だけ勉強しても合格できる?工業簿記を捨ててもいいの?
簿記2級の点数配点は
- 商業簿記:60点
- 工業簿記:40点
合格点は70点なので、商業簿記で満点を取ったとしても合格できません。
しかも、昨今、商業簿記の問題はかなり難しくなっており、完璧にするのもなかなか難しいのです。
その反面、工業簿記はとっつきにくいですが、問題のバリエーションが少なく初歩的。
一度流れがわかれば、満点も難しくありません。
簿記2級合格のコツは、工業簿記で満点を取り、あと30点を商業簿記で取る。
ですので、しっかり商業簿記、工業簿記、まんべんなく勉強しましょう。
簿記2級のおすすめ勉強方法

簿記2級のおすすめ勉強方法・教材を独学・簿記講座にわけて紹介するので参考にしてください。
独学する場合
市販本で独学を考えている方におすすめなのがこの3つのテキスト。
- みんなが欲しかった簿記の教科書シリーズ
- スッキリわかる簿記シリーズ
- パブロフ流でみんな合格シリーズ
▶簿記2級の独学おすすめテキスト3選!初心者でもわかりやすい!
フルカラーでつまづきがちなポイントもわかりやすく解説している「みんなが欲しかった簿記の教科書シリーズ」。
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そして、パブロフシリーズ。
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といはいえ、難易度が上がっている簿記2級。
独学は挫折する方も多く、簿記講座を利用するのが合格への近道なのは間違いないです。
簿記講座で勉強する場合
簿記講座と言っても、最近は独学並みにリーズナブルでコスパの良い講座が多いです。
私自身もスタディングという講座を使いましたが、昔では考えられないような費用で受講することができました。

合格率10%代の簿記2級一発合格は簿記講座のおかげ!
資格取得費用がすでに決まっているという方は、こちらの記事と表を参考にしてください。
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商業簿記と工業簿記どっちから勉強?どっちが難しい?まとめ
商業簿記と工業簿記の違いのおさらい。
- 商業簿記:商品売買業の簿記
- 工業簿記:製造業(メーカー)の簿記
そして、商業簿記と工業簿記どっちから勉強をすればいいのか?
結論は「商業簿記」です!
商業簿記、工業簿記、バランスよくスケジュールが組めない場合は、気軽に簿記講座を利用して簿記2級取得をめざしてみてくださいね。