
工業簿記ってどうしてこんなに難しいの?
工業簿記が難しいと感じる理由ってなんだろう?
難しい工業簿記を克服するにはどうしたらいいのかな?
こんな疑問にお答えします。
簿記2級になると、商業簿記とは別に工業簿記が加わります。
商業簿記は得意でも、工業簿記は取っ付きにくい・・・そんな風に感じる方も多いはず!
この記事を書いている私も、
簿記3級を取得してから、8年もの間「工業簿記は難しいはず、工業簿記が怖い」という理由で
簿記2級に挑戦できませんでした。
しかし、いざ勉強してみたら、工業簿記は商業簿記より簡単。
工業簿記を得意にすることが簿記2級の合格をグッと近づけるものだとわかりました。
この記事を読むことでわかること
- 商業簿記と工業簿記の違い
- 簿記2級の工業簿記が難しいと感じる理由
- 工業簿記を克服する勉強方法4つのコツ
- 工業簿記は難しくない!工業簿記おすすめ問題集

工業簿記が難しいと感じていた私が工業簿記を克服してわかったことを簡単にまとめておくとコチラです。
後程詳しく解説するよ。
- インプットの時点で悩まないこと
- 商業簿記と工業簿記は別物と考えること
- 全体像をとらえること
- 集中して攻略すること
この記事を書いている私は・・・
試験範囲改定後の2018年11月第150回日商簿記2級を受験(合格率14.7%)。
結果、96点(仕訳1問間違い)一発合格。
現在、経理職です(未経験再就職)。

合格の証拠がない記事が多いので貼っておきますね。
工業簿記が難しい、工業簿記が自信ないなんて悩まなくても大丈夫!
この記事を読んで、苦手意識も克服してくださいね。
工業簿記は難しい?それとも簡単?工業簿記を得意にする勉強のコツを解説!
簿記2級になると、新しく加わる工業簿記。
私のように工業簿記に不安を感じ、なかなか簿記2級に挑戦できない方や、
工業簿記の勉強を始めたけど難しくて、ちんぷんかんぷんだという方もたくさんいると思います。
工業簿記、難しい。。。
— さらら (@kinobori_sarara) January 6, 2020

わかるわかる!工業簿記って難しいイメージあるよね・・・
しかし、工業簿記に8年怯えていた私が言うのも変ですがこれだけは言えます。
「工業簿記は難しくないんです。
今はちんぷんかんぷんでも必ず理解できるので、安心して勉強を続けてください」
商業簿記と工業簿記の違いは?どちらが難しい?

商業簿記と工業簿記の違いはこちらです。
商業簿記は、仕入れ、販売に関する商品売買における簿記。
工業簿記は、製品の原価計算を行う製造業に適応される簿記。

商業簿記と工業簿記、どちらが難しい?

日商簿記検定2級の難易度的には、商業簿記の方が難しいよ。
だって、すでに商業簿記は3級でひととおり勉強しているからね。
商業簿記は文系(国語)が得意な方が有利、とか、工業簿記は理系(算数)が得意な方が有利とか、聞いたことがあるかもしれません。
はっきり言って全く関係ないです。
実際、私は、文系中の文系。
算数大嫌い、数学は赤点。
でも、工業簿記は最終的にほぼ満点。
ですので、文系は工業簿記が苦手ということはありません。
商業簿記も工業簿記もどちらも慣れです。
簿記2級の工業簿記が難しいと感じる理由

それでも、簿記2級の工業簿記が難しいと感じる人が多いのには以下のような理由があります。
- 暗記だけでは解けないから
- 資料から読み取る技術が必要だから
- 全体像をつかめないために、今何をしているのかわからなくなるから
実際、私は、簿記2級の勉強を始めた当初は工業簿記が難しくて、鬱になるのではないかというレベルでした。
しかし、理解できた時、上記の理由に気が付きました。
今、工業簿記が難しく感じている方も、きっと上記のような壁にぶつかっているのではないかなと。
また、簿記3級商業簿記の感覚で工業簿記の勉強を始めると、余計難しく感じます。
というのも、工業簿記は、商業簿記のように勘定科目や仕訳の暗記、法則の暗記だけでは解けないからです。
工業簿記は何かを記憶して覚えるという感覚(もちろん覚えることがゼロではないですが)より、
全体像の流れをつかむ、目で慣れ、手で慣れ、資料から読み取ることに慣れるという感覚です。
例えば、昔、数学で習った「解の公式による二次方程式の解き方」。
(studyplusより)
この公式を記憶しただけでいきなり二次方程式を解くことはできないですよね。
工業簿記も同様なんです。
商業簿記の仕訳を暗記する感覚で覚えても、
問題を解くための順序立てがわからないため解けないのです。
暗記してすぐに解けないので、できたという感覚もつかめず、挫折する確率も上がります。
つまり、工業簿記は、アウトプットを積まないとなかなか解けるようになりません。
要は工業簿記で一番大事なのは、問題を解く経験・慣れです。
ですので、自分は数学が苦手だとか、文系だからとか、全く気にしなくても大丈夫です。
理系であっても、文系であっても、慣れていなけれは工業簿記で点数は取れません。
勉強を始めてしまえば、文系だろうと理系だろうと、大差ないです。
また、工業簿記の勉強を始めた当初は、全体像がつかめないために、
今どこにいるのか、何をしようとしているのかがわからなくなる現象に陥ります。
これも、工業簿記が難しいと感じる理由の一つです。
工業簿記を克服する勉強方法4つのコツ
難しいを感じる工業簿記を克服し、得意にする4つのコツはこちら。
- インプットの時点で悩まないこと
- 商業簿記と工業簿記は別物と考えること
- 全体像をとらえること
- 集中して攻略すること

一つ一つ解説していくよ。
工業簿記はインプットの時点で悩まないこと
「インプットの時点」ここで悩むのは時間のロスです。
インプットの時点で全部理解できる人はまれです。
工業簿記テキストのインプット時点で完璧にする必要も、わからないからと悩む必要もありません。
私自身、インプットでしっかり理解しようと時間をかけていましたが、結局アウトプットをやりながらの方が理解できました。
テキストを読んだり、言葉で覚えるより、実際問題を解き、図を使い、製品ができるまでをイメージしながらの方が断然理解しやすかったです。
商業簿記がインプット3:アウトプット7だったら、
工業簿記はインプット2:アウトプット8ぐらいでもいいかもしれません。
また、テキストを見て悩むぐらいなら、知っている人に教えてもらう、または解説講義(動画)を見てしまう方が、短時間で理解でき目から鱗のことも多いです。
私自身、テキストではわからなかった部分が、オンライン講座でサラッと理解できたことが多々ありました。
人から教えてもらうことで「あれ?なんだ大したことないじゃん!」と感じると思いますよ。
商業簿記と工業簿記は別物と考えること
「商業簿記と工業簿記の共通点はどこ?相違点はどこ?」
こんな風に考えながら工業簿記の勉強を始めると混乱します。
もちろん、どちらも簿記ということには変わりないのです。
しかし、工業簿記の勉強を始めたら商業簿記を切り離して、完全に別物ととらえて勉強した方がいいです。
私も工業簿記の勉強を始めた当初、頭の中で商業簿記に結び付けて理解しようとしているところがありました。
まるっきり違う教科だと思うようにしてから、一気に理解が進みました。
「理科」は「理科」でも、「生物」と「化学」で学ぶ内容は全く違うみたいなイメージです。
これから化学を学ぶのに、以前勉強した生物に結び付けて理解しようとしても無理がありますよね?
そんな感じです。
簿記2級の工業簿記は「新しい教科を勉強する」という意識で勉強を始めたらスムーズに進みますよ。

いっその事、「工業簿記」って名前をまるっきし別の科目名に変えてほしい・・・。
工業簿記は全体像をとらえること
工業簿記は早急に全体像をとらえることが大切です。
例えば、テキストに
- ジャガイモの処理方法
- ニンジンの切り方
- 玉ねぎの切り方
- 肉の処理方法と準備・・・
と項目が書いてあったとします。
はじめから項目一つ一つ理解していくより、全体の流れ、最終的にどうなるのか(カレーになる)を先に理解した上で、要素を学んだ方がイメージしやすいですよね?

最終的にカレーになるっていう流れを知ってからの方が一つ一つ理解しやすい。
工業簿記は、全体(大きな枠組)を知った上で、「今、どこを勉強しているのか?」という視点を持って勉強することが、工業簿記克服につながりますよ。

じゃあ、工業簿記全体をとらえるにはどうしたらいいの?

コツを説明するよ。
工業簿記は集中して攻略すること(一気に慣れてしまうこと)
工業簿記を克服するためには、全体像(大きな枠組)を早めにつかむことが大事です。
というのも、全体像が見える前に挫折してしまう、理解するのを諦めてしまう方が多いから。
工業簿記は最初の取っ付き辛さえ克服すれば、その後は楽になる科目なのです。
そのために、数週間でもいいので、工業簿記に集中する期間を作ってください。
商業簿記のことは、一旦忘れましょう。
出来れば、短い期間で一気に読み進めて(講義を見て)一気にテキスト一周させちゃう勢いでやってみてほしいのです。
テキスト一単元を読んでまた明日、とか、一単元やって明日は商業簿記をやろうなんてやっているといつまで経っても理解できないです。
この集中期間はとても辛いかもしれませんが、一気に視界が開くので後々楽になります。

むしろ工業簿記の勉強がしたくなるくらい楽になるよ。
そして、短い期間に一気に集中して勉強することで、あることに気が付きます。
「工業簿記は、商業簿記より範囲が狭くて割と初期的な内容では?」と。
慣れない用語、慣れない図、慣れない言い回しによって工業簿記を難しく感じていただけ。
実は簿記2級の工業簿記は初期的な内容なのです。

8年間も工業簿記におびえていた私って・・・。
簿記2級に関しては、商業簿記の方が範囲も広く、本試験の難易度も高いです。
変わり種の問題、ちょっとひねった問題が出題されるのも商業簿記。
その反面、工業簿記はわりとシンプルな問題が出題されるので点数を取りやすいのです。
難しい工業簿記を克服できるおすすめ問題集
どうしても簿記2級の工業簿記が難しくて点が取れないという方におすすめできる本はこの本。
パブロフの総仕上げ問題集。
試験レベルの問題がパターン別にそろっています。
解説もわかりやすいです。
もし、何から手を付けていいのかわからないようでしたら、実践はこの1冊だけを極めるでもいいかと思います。

もちろん、一回では解けるようにならないので最低でも3回ぐらいは繰り返してね。
工業簿記は難しい?それとも簡単?工業簿記を得意にする勉強のコツのまとめ
「簿記2級の工業簿記が難しい」から抜け出す方法はこの4つ。
- インプットの時点で悩まないこと
- 商業簿記と工業簿記は別物と考えること
- まず全体像をとらえること
- 集中して攻略すること
工業簿記は、特に『習うより慣れろ』だと感じます。
とりあえず工業簿記は解いて、やり方を覚えていく。
何度もやっているうちに後から理屈がわかることがすごく多いです。
どの資格の勉強もそうだと思いますが、わからなくても次に進んで全体像がみえるまで我慢が必要です。
でも大丈夫。
工業簿記は全体像が見えてきたとたん、必ず目の前の霧がパ~っと晴れるので安心して勉強を続けてほしいなと思います。
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