
簿記2級の合格率ってなぜ低いの?
簿記2級の合格率が低いから合格できるか不安。
簿記2級の合格率を調べてみたら、合格率が低くて急にやる気がなくなってしまったなんていう方いませんか。
最近の簿記2級の合格率は確かに低いです。
とはいえ、簿記2級の合格率をそこまで気にする必要ありません!
正しい勉強方法でコツコツ積み上げれば、合格できます。
この記事の内容は・・・
- 簿記2級の合格率について
- 簿記2級の合格率が低い理由
- 簿記2級の合格率の低さを気にする必要はない理由
- 簿記2級に合格するための心構え
✅この記事の信頼性
私は、2018年11月合格率14.7%の第150回日商簿記2級を受験し、96点(仕訳1問間違えた)で一発合格。
今は経理事務をしています。
簿記2級の勉強方法は、市販の参考書とスタディング簿記講座。
勉強期間は4ヶ月ほどでした。
\オンライン講座/
簿記2級の合格率はなぜ低い?合格率は気にしなくてもいい理由
簿記2級の合格率(ここ2年の合格率の推移だけ見よう)
簿記2級は、ここ数年で試験内容も難易度も大きく変わっています。

もう数年前の簿記2級とはまるっきり違う試験と思った方がいいよ。
昔、簿記2級を受けて合格した人が「別に簿記2級なんて簡単だよ」なんて言ってきてもスルーしていいです!
ここ直近数年の合格率がこちら。
回 | 受験者数 | 実受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|---|
159(2021.11.21) | 27,854名 | 22,626名 | 6,932名 | 30.6% |
158(2021.6.13) | 28,572名 | 22,711名 | 5,440名 | 24.0% |
157(2021.2.28) | 45,173名 | 35,898名 | 3,091名 | 8.6% |
156(2020.11.15) | 51,727名 | 39,830名 | 7,255名 | 18.2% |
155(2020.6.14) | 中止 | |||
154(2020.2.23) | 63,981名 | 46,939名 | 13,409名 | 28.6% |
153(2019.11.17) | 62,206名 | 48,744名 | 13,195名 | 27.1% |
152(2019.6.9) | 55,702名 | 41,995名 | 10,666名 | 25.4% |
151(2019.2.24) | 66,729名 | 49,766名 | 6,297名 | 12.7% |
150(2018.11.18) | 64,838名 | 49,516名 | 7,276名 | 14.7% |
149(2018.6.10) | 52,694名 | 38,352名 | 5,964名 | 15.6% |
【出典:商工会議所HP】
十数年前は合格率30%、40%なんて時もありましたが
これが、今の簿記2級の現実です。
1級の範囲が2級になるなど
2級の範囲を改定したことで今後もこのくらいの難易度で推移していくと考えられます。
とはいえ、簿記2級の合格率の低さは気にしないこと
私も、簿記2級の勉強を始める前は合格率を調べ、あまりの合格率の低さに怖気づきました。

直前の149回の合格率が15%という低さだったから。
でも合格した今思うのは・・・
合格率の低さを真に受ける必要はない
合格率をそこまで気にする必要はなかったなということです。
簿記2級の合格率が低い理由

じゃあ、なぜここまで簿記2級の合格率が低いの?
なぜ簿記2級の合格率が低いのか考察してみました。
- 申し込みだけして途中で諦めた人が多い
- 3級感覚で2級を申し込んだ人が多い
- 1年に複数回受験機会があるため一回の試験にかける気持ちが足りない
- 改定で過去問が役に立たず簿記スクールでも予測しにくくなっているから
- 新しく加わった項目(追加論点)のアウトプット不足
簿記2級の受験申込をしたが、勉強を諦める人が多いから。

簿記2級の勉強をしていると何十回も「もう無理かも」と諦めそうになるタイミングがあります。
例えば、
- 商業簿記が3級とはケタ違いに難しい
- 勘定科目が長い
- 連結会計が意味わからない
- 工業簿記と商業簿記が混ざって混乱
- 工業簿記の流れ、仕組みがわからない
- 問題が全く解けない
- 過去問を解いたら30点にも満たない
- そもそも、勉強時間が取れない、眠たい・・・など。
1つ乗り越えたと思ったら、また次に壁が立ちはだかります。
その結果、脱落していく人=簿記2級を諦める人が多いのです。
ということは、まずは絶対にあきらめないこと。
壁にぶつかっても勉強をやめないことが大事になってきます。
3級感覚でそのまま2級を申し込んだ人が多いため
割と、苦労なく合格できた簿記3級。
合格率を見ても、だいたい40%から60%近い人が受かっていますね。
回 | 受験者数 | 実受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|---|
159(2021.11.21) | 58,025名 | 49,095名 | 13,296名 | 27.1% |
158(2021.6.13) | 58,070名 | 49,313名 | 14,252名 | 28.9% |
157(2021.2.28) | 70,748名 | 59,747名 | 40,129名 | 67.2% |
156(2020.11.15) | 77,064名 | 64,655名 | 30,654名 | 47.4% |
155(2020.6.14) | 中止 | |||
154(2020.2.23) | 100,690名 | 76,896名 | 37,744名 | 49.1% |
153(2019.11.17) | 99,820名 | 80,130名 | 34,519名 | 43.1% |
152(2019.6.9) | 91,662名 | 72,435名 | 40,624名 | 56.1% |
151(2019.2.24) | 104,357名 | 80,360名 | 44,302名 | 55.1% |
150(2018.11.18) | 111,657名 | 88,774名 | 38,884名 | 43.8% |
149(2018.6.10) | 101,173名 | 79,421名 | 35,189名 | 44.3% |
【出典:商工会議所HP】
- 3級がこれなら2級もこのまま行けるかも?
- 昔2級に合格した人が難しくないと言っていたから大丈夫
- 3級は1か月で合格したし2級もいけるよね

こんな感覚で簿記2級に取り掛かった人もいるのではないでしょうか。
しかし、簿記3級と2級の難易度は全く違います。
私自身、簿記2級は、なめてかかっていたら完全に落ちるなと思い、新たに気持ちを切り変えました。
簿記2級は3級感覚で勉強しないこと。
気持ちを切り替えて2級に取り組めば大丈夫です。
一度の試験にかける気持ちが足りないため
2月、6月、11月と一年に3回受験機会がある簿記2級。(統一試験の場合)
更に今はネット試験も開始され、受験チャンスが増えました。
「今回ダメでもまた受験できるし」こう思いながら勉強している方もいるのではないでしょうか。
年に一回しか受けられない試験ならもっと必死に勉強したかもしれないところ、どうしても気の緩みが出てきてしまいます。
ダメなら次受ければいいという気持ちは捨て去ること。
一回で合格する!次は無い!と思って勉強することが大事になってきます。

私、絶対11月に一発合格するからと毎日旦那に宣言していたよ。
まわりに宣言するのは効果的!
簿記の専門学校でも問題の予測がしにくくなっているから
商工会議所では、「サンプル問題」という簿記2級の大枠になる問題を発表しています。
しかし、簿記2級が改訂してから
その大枠から外れるような難問が何回も出題されています。

ネットスクールのこの動画 (1分20秒~)を見るとよくわかるよ。
結局、簿記の専門学校、テキスト作成しているようなところでも予測できないような難しい問題が出題されているのです。
しかも大幅に試験内容が変わってしまったため、以前は使えた過去問が使えない状況なのです。

合格率も低くなるはずだよね。
とはいえ、今後は出題傾向の研究、試験対策も進むと考えられます。
ですので、最近の傾向がしっかり反映されている最新のテキストや問題集、講座を利用して勉強を積み上げることが大切です。
新しく加わった項目(追加論点)のアウトプット不足
簿記2級の範囲改正がされたばかりで、練習が不十分、アウトプット不足な人が多いのも合格率の低さにつながっています。
新しい論点は第一問、第二問、第三問どこの問にも絡めて出題されるので・・・
今回の簿記2級の範囲改正で新しく加わった論点を極めること!
そしてアウトプットに時間をかけて、いろんなパターンの出題に慣れることです。
簿記2級を勉強する心構え
簿記2級合格率の低さから考える簿記2級を勉強するにあたっての心構えは以下の通りです。
- 合格率はあってないようなもの(合格率は無意味な数字)
- 壁にぶつかってもやめないこと
- 3級感覚は捨て気持ちを新たに勉強すること(2級をなめない)
- 一発合格、次はないと考えて勉強する
- 新しい情報を得るためにも新しい教材、講座を利用すること
- 新論点を極める(アウトプット重視)
それでも簿記2級の合格率の低さが気になるなら
やっぱり簿記2級の合格率の低さが気になって、チャレンジできないと思ったら、専門の簿記講座を頼りましょう。
私自身、簿記2級は市販のテキストに加え、スタディング簿記講座も併用しました。

おかげで難しい簿記2級も挫折することなく、一発合格できました。
今はリーズナブルでコスパもいい講座多いです。
どこの講座(スクール)がいいのか迷ってしまうようでしたら、
この3つはチェックしてみてください。

3講座とも価格・内容からみて高コスパです。
スタディング簿記講座は私が使った講座。
クレアール簿記講座はリベ大でもおすすめしている人気講座。
そしてフォーサイトはフルカラーテキストとハイビジョン講義が大好評!
合格率も高い講座。

いろいろ資料請求して自分に合った講座を見つけてね。
私もいっぱい資料請求しました。
簿記2級の低い合格率を見てチャレンジやめようかなと思っている方。
そのまま諦めたらもったいないです!
自分に合った勉強法と心構えをもって、コツコツ積み上げれば必ず簿記2級合格できます。
安心してチャレンジしてみてくださいね!応援しています。
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