簿記2級の合格率ってなぜ低いの?
簿記2級の合格率が低いから合格できるか不安。
最近、簿記2級の合格率が低い!
合格率は10%台~20%台と低く、合格率1桁の時もあるほど難易度が上がっています。
こんなに合格率が低いと、合格できるか不安になってしまったという方もいるのではないでしょうか。
でも心配しなくて大丈夫!
簿記2級の合格率自体はそこまで気にする必要はないです。
正しい方向性で勉強をすれば、必ず合格できますよ。
この記事の内容は…
- 簿記2級の合格率について
- 簿記2級の合格率が低い理由
- 簿記2級に合格するための対処法
✅この記事を書いている私は…
合格率14.7%の第150回日商簿記2級を受験し、96点(仕訳1問間違えた)で一発合格。
今は経理事務をしています。
簿記2級の勉強方法は、市販の参考書とスタディング簿記講座。
勉強期間は4ヶ月ほどでした。
\オンライン講座/
簿記2級の合格率が低い理由を知った上で合格するための作戦を立てていきましょう!
簿記2級の合格率が低いのはなぜ?理由と対処法を合格者が解説!
簿記2級の合格率は本当に低い?
まずは商工会議所が公開している簿記2級の合格率をみてみましょう。
回 | 受験者数(申込者数) | 実受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|---|
165(2023.11.19) | 11,572名 | 9,511名 | 1,133名 | 11.9% |
164(2023.6.11) | 10,618名 | 8,454名 | 1,788名 | 21.1% |
163(2023.2.26) | 15,103名 | 12,033名 | 2,983名 | 24.8% |
162(2022.11.20) | 19,141名 | 15,570名 | 3,257名 | 20.9% |
161(2022.6.12) | 16,856名 | 13,118名 | 3,524名 | 26.9% |
160(2022.2.27) | 21,974名 | 17,448名 | 3,057名 | 17.5% |
159(2021.11.21) | 27,854名 | 22,626名 | 6,932名 | 30.6% |
158(2021.6.13) | 28,572名 | 22,711名 | 5,440名 | 24.0% |
157(2021.2.28) | 45,173名 | 35,898名 | 3,091名 | 8.6% |
156(2020.11.15) | 51,727名 | 39,830名 | 7,255名 | 18.2% |
155(2020.6.14) | 中止 | |||
154(2020.2.23) | 63,981名 | 46,939名 | 13,409名 | 28.6% |
153(2019.11.17) | 62,206名 | 48,744名 | 13,195名 | 27.1% |
152(2019.6.9) | 55,702名 | 41,995名 | 10,666名 | 25.4% |
151(2019.2.24) | 66,729名 | 49,766名 | 6,297名 | 12.7% |
150(2018.11.18) | 64,838名 | 49,516名 | 7,276名 | 14.7% |
149(2018.6.10) | 52,694名 | 38,352名 | 5,964名 | 15.6% |
148(2018.2.25) | 65,560名 | 48,533名 | 14,384名 | 29.6% |
147(2017.11.19) | 63,757名 | 47,917名 | 10,171名 | 21.2% |
146(2017.6.11) | 58,359名 | 43,767名 | 20,790名 | 47.5% |
145(2017.2.26) | 78,137名 | 60,238名 | 15,075名 | 25.0% |
144(2016.11.20) | 72,408名 | 56,530名 | 7,588名 | 13.4% |
143(2016.6.12) | 58,198名 | 44,364名 | 11,424名 | 25.8% |
142(2016.2.28) | 90,693名 | 70,402名 | 10,421名 | 14.8% |
141(2015.11.15) | 76,207名 | 59,801名 | 7,042名 | 11.8% |
140(2015.6.14) | 62,473名 | 47,480名 | 16,395名 | 34.5% |
139(2015.2.22) | 71,969名 | 55,225名 | 12,054名 | 21.8% |
138(2014.11.16) | 70,235名 | 54,188名 | 14,318名 | 26.4% |
137(2014.6.8) | 54,773名 | 40,330名 | 13,958名 | 34.6% |
136(2014.2.23) | 73,679名 | 55,960名 | 23,254名 | 41.6% |
135(2013.11.17) | 77,760名 | 60,377名 | 13,601名 | 22.5% |
134(2013.6.9) | 58,206名 | 42,703名 | 5,920名 | 13.9% |
133(2013.2.24) | 76,069名 | 57,898名 | 27,538名 | 47.6% |
132(2012.11.18) | 79,837名 | 61,796名 | 14,149名 | 22.9% |
131(2012.6.10) | 64,353名 | 48,341名 | 14,834名 | 30.7% |
130(2012.2.26) | 72,040名 | 53,404名 | 16,808名 | 31.5% |
129(2011.11.20) | 83,716名 | 64,052名 | 28,489名 | 44.5% |
128(2011.6.12) | 69,890名 | 52,546名 | 18,299名 | 34.8% |
127(2011.2.27) | 88,363名 | 66,838名 | 21,653名 | 32.4% |
126(2010.11.21) | 90,607名 | 69,100名 | 14,857名 | 21.5% |
125(2010.6.13) | 88,621名 | 67,337名 | 26,909名 | 40.0% |
124(2010.2.28) | 90,804名 | 66,330名 | 8,244名 | 12.4% |
123(2009.11.15) | 97,389名 | 74,371名 | 28,585名 | 38.4% |
122(2009.6.14) | 78,645名 | 57,616名 | 14,700名 | 25.5% |
121(2009.2.22) | 81,616名 | 60,475名 | 26,053名 | 43.1% |
120(2008.11.16) | 83,573名 | 61,662名 | 18,252名 | 29.6% |
【参照:商工会議所HP】
合格率のばらつきはあるものの、平均合格率を出してみると…
- 120回~129回の平均合格率:32.22%
- 130回~139回の平均合格率:29.35%
- 140回~149回の平均合格率:23.92%
- 150回~159回の平均合格率:18.99%
- 160回~165回の平均合格率:20.51%
150回~直近まで見てみると、合格率が低くなっているのがわかりますね。
- 一番高い合格率は47.6%。
- 一番低い合格率は8.6%。
もはや、同じ試験とは言えないくらいの難易度の差です。
簿記2級の合格率は低いが気にしなくて良し!
私も、簿記2級の勉強を始める前は合格率を調べ、合格率の低さに怖気づきました。
直前の149回の合格率が15%という低さだったから。
でも合格した今思うのは…
合格率の低さを真に受ける必要はない
合格率をそこまで気にする必要はなかったなということです。
簿記2級の合格率が低い5つの理由
じゃあ、なぜここまで簿記2級の合格率が低いの?
簿記2級の合格率が低い理由がこちらです。
- 申し込みをしたが諦めた人が多い
- 3級感覚で2級を申し込んだ
- 一回にかける気持ちが足りない
- 改定で過去問が役に立たなかった
- 追加論点のアウトプット不足
簿記2級の受験申込をしたが、勉強を諦める人が多いから。
簿記2級の勉強をしていると「もう無理かも」と諦めそうになるタイミングがあります。
例えば、
- 商業簿記がいきなり難しい
- 勘定科目が長い
- 連結会計が意味わからない
- 工業簿記と商業簿記が混ざって混乱
- 工業簿記がわからない
- 問題が全く解けない
- 過去問を解いたら30点にも満たない
- そもそも、勉強時間が取れない、眠たい…など。
1つ乗り越えたと思ったら、また次に壁が立ちはだかります。
その結果、脱落していく人=簿記2級を諦める人が多いのです。
ということは、まずは絶対にあきらめないこと。
壁にぶつかっても勉強をやめないことが大事になってきます。
3級感覚でそのまま2級を申し込んだ人が多いため
割と、苦労なく合格できた簿記3級。
合格率を見ても、だいたい40%から60%近い人が受かっていますね。
【簿記3級の合格率】
回 | 受験者数(申込者数) | 実受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|---|
165(2023.11.19) | 30,387名 | 25,727名 | 8,653名 | 33.6% |
164(2023.6.11) | 31,818名 | 26,757名 | 9,107名 | 34.0% |
163(2023.2.26) | 37,493名 | 31,556名 | 11,516名 | 36.5% |
162(2022.11.20) | 39,055名 | 32,422名 | 9,786名 | 30.2% |
161(2022.6.12) | 43,723名 | 36,654名 | 16,770名 | 45.8% |
160(2022.2.27) | 52,649名 | 44,218名 | 22,512名 | 50.9% |
159(2021.11.21) | 58,025名 | 49,095名 | 13,296名 | 27.1% |
158(2021.6.13) | 58,070名 | 49,313名 | 14,252名 | 28.9% |
157(2021.2.28) | 70,748名 | 59,747名 | 40,129名 | 67.2% |
156(2020.11.15) | 77,064名 | 64,655名 | 30,654名 | 47.4% |
155(2020.6.14) | 中止 | |||
154(2020.2.23) | 100,690名 | 76,896名 | 37,744名 | 49.1% |
153(2019.11.17) | 99,820名 | 80,130名 | 34,519名 | 43.1% |
152(2019.6.9) | 91,662名 | 72,435名 | 40,624名 | 56.1% |
151(2019.2.24) | 104,357名 | 80,360名 | 44,302名 | 55.1% |
150(2018.11.18) | 111,657名 | 88,774名 | 38,884名 | 43.8% |
149(2018.6.10) | 101,173名 | 79,421名 | 35,189名 | 44.3% |
148(2018.2.25) | 102,212名 | 78,243名 | 38,246名 | 48.9% |
【参照:商工会議所HP】
3級楽勝!こんな調子なら2級も余裕でしょう。
1か月で3級とれたし2級もこんな感じで勉強すれば行けるでしょう。
こんな感覚で簿記2級に取り掛かった人もいるのではないでしょうか。
しかし、簿記3級と2級の難易度は全く違います。
私自身、簿記2級は、なめてかかっていたら完全に落ちるなと思い、新たに気持ちを切り変えました。
簿記2級は3級感覚で勉強しないこと。
気持ちを切り替えて2級に取り組めば大丈夫です。
一度の試験にかける気持ちが足りないため
2月、6月、11月と一年に3回受験機会がある簿記2級。(統一試験の場合)
今はネット試験も開始され、さらに受験チャンスが増えました。
「今回ダメでもまた受験できるし」こう思いながら勉強している方もいるのではないでしょうか。
年に一回しか受けられない試験ならもっと必死に勉強したかもしれないところ、どうしても気の緩みが出てきてしまいます。
ダメなら次受ければいいという気持ちは捨て去ること。
一回で合格する!次は無い!と思って勉強することが大事になってきます。
私、絶対11月に一発合格するからと家族に宣言していたよ。
まわりに宣言するのは効果的!
簿記の専門学校でも問題の予測がしにくくなっているから
商工会議所では「サンプル問題」という簿記2級の大枠になる問題を発表しています。
しかし、簿記2級が改訂してからその大枠から外れるような難問が何回も出題されています。
ネットスクールのこの動画 (1分20秒~)を見るとよくわかるよ。
結局、簿記の専門学校、テキスト作成しているようなところでも予測できないような難しい問題が出題されているのです。
しかも大幅に試験内容が変わってしまったため、以前は使えた過去問、データが使えない状況なのです。
合格率も低くなるはずだよね。
とはいえ、今後は出題傾向の研究、試験対策も進むと考えられます。
ですので、最近の傾向がしっかり反映されている最新のテキストや講座を利用して勉強を積み上げることが大切です。
新しく加わった項目(追加論点)のアウトプット不足
簿記2級の範囲改正がされたばかりで、練習が不十分、アウトプット不足な人が多いのも合格率の低さにつながっています。
新しい論点はいろんな問いに絡めて出題されるので、範囲改正で新しく加わった論点を極めること!
そしてアウトプットに時間をかけて、いろんなパターンの出題に慣れることです。
簿記2級の合格率が低い現状を克服するための心構え・対処法
簿記2級の合格率が低い現状を克服するための心構え
簿記2級合格率が低い現状。
そんな状況を克服するための心構えはこちらです。
- 合格率はあってないようなもの
- 壁にぶつかってもやめないこと
- 3級感覚は捨てて勉強すること
- 次はないと考えて勉強する
- 新しい教材、講座を利用すること
- 新論点を極める(アウトプット重視)
合格率が高い?!ネット試験も利用する
以前は紙の試験(統一試験)しかありませんでしたが、今はネット試験も開始されました。
受験チャンスが増えるだけでなく、実はネット試験の方が難易度が低いというような声が多く聞かれているのです。
本来おかしいことなんだけど…
【簿記2級:ネット試験合格率】
期間 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
---|---|---|---|---|
2020年12月~2021年3月 | 29,043名 | 13,525名 | 46.6% | |
2021年4月~2022年3月 | 106,833名 | 40,713名 | 38.1% | |
2022年4月~2022年6月 | 21,433名 | 8,098名 | 37.8% |
【参照:商工会議所HP】
ネット試験が始まった当初もSNS上で懸念の声が上がってしましたが…
合格率から見る限り、統一試験とネット試験の難易度が違っています。
ネット試験と紙試験、試験時間が同じになってもなお難易度に差があるのか、、
— 公認会計士たぬ吉🌏『たぬ吉資格塾』塾長✨簿記担当♪ (@boki_accounting) June 13, 2021
そういえば、簿記2級受かりました!
ネット試験だったんですけど、筆記より簡単でした試験結果もすぐわかるし、筆記で受けるメリットが一つも浮かばない。。
— しがない税理士受験生 (@TcTS9Hh3F2YumSO) February 7, 2022
パソコン操作が加わるので、ネット試験の方が簡単だとは断言できませんが…
合格率だけ見ると現状、ネット試験の方が合格率高めで安定しているように思えます。
自分の受験タイミングでネット試験を利用するのもいいかもしれません。
簿記講座を利用する
やはり、簿記2級に合格できるかわからない、不安という方は、簿記講座を利用して勉強しましょう。
簿記2級の独学は思っている以上に厳しいです。
『簿記2級独学の人』と『簿記2級をプロから習う人』。
勉強の進捗、モチベーション維持、簿記知識の深さに差が付くのは言うまでもありません。
しかも今はリーズナブルな講座が多く、それほど費用もかけずに合格ノウハウが手に入りますから、利用しない手はありません。
改正され年々難しくなる簿記2級。
一日でも早く、簿記講座で効率よく勉強、取得しておく方がいいでしょう。
私も簿記2級独学では一発合格、無理でした。
いろんな簿記講座の情報を取り寄せて『スタディング簿記講座』に決めましたが、迷っている方は以下の3つは比較してみてください。
スタディング簿記講座は、私が簿記2級で使った簿記講座。
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SNS上でも「クレアールで合格しました」という報告が多いですね。
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簿記2級の合格率が低いのはなぜ?まとめ
簿記2級の合格率が低い理由は…
- 申し込みをしたが諦めた人が多い
- 3級感覚で2級を申し込んだ
- 一回にかける気持ちが足りない
- 改定で過去問が役に立たなかった
- 追加論点のアウトプット不足
でしたが、簿記2級の合格率は気にしなくてもOK!
自分に合う勉強法を選んで、一回で合格するスケジュールを立てる。
あとはコツコツ継続し絶対諦めない。
これだけです。
簿記2級の合格率の低さがチャレンジしない理由なんてもったいないですよ。
応援していますね。