
簿記2級取得を目指す予定だけど、合格後ステップアップするならどんな資格があるの?
簿記2級取得を目指すなら、その後のステップアップもイメージしておきたいもの。
「簿記2級に合格したら次は簿記1級の取得」と考える方が多いかもしれません。
簿記1級もステップアップ資格の一つですが
他にも簿記2級の次にステップアップできる資格があります。
今回は、税務の実務経験から簿記2級合格後に目指すと良い資格を厳選してまとめます。
✅この記事を書いている私は…
試験範囲改定後の2018年11月第150回日商簿記2級を受験(合格率14.7%)。
結果、96点(仕訳1問間違い)一発合格。
未経験で経理職に再就職しました。
簿記2級取得後の次のステップにおすすめの資格はコレだ!

簿記2級の次のステップアップ!その先に目指す資格は以下の5つ!
一つづつ、解説しますね。
簿記2級取得後 次のステップ『簿記1級』
まずは『日商簿記1級』。
簿記2級合格後、まずは簿記1級へのステップアップを考える方が多いのではないでしょうか。
簿記1級では、複雑な財務諸表の作成、企業の経営戦略の理解、税法や会計基準の高度な知識を学びます。
いうまでもなく、簿記1級は、簿記2級よりもかなり高度な知識と技能が要求されるため、格段に難易度が高いです。
合格率は1桁~10%程度。
勉強時間は、独学、資格スクールなど勉強方法にもよりますが、600時間前後かかります。
資格スクールに通ったとしても、1年~1年半前後…で合格すれば良い方…
とはいえ、税理士を目指す人が簿記1級を取得するメリットは「勉強時間の短縮」。
簿記1級を学ぶことによって、「簿記論」「財務諸表論」のための勉強時間を大幅に短縮できます。
当然ですが、経理職、会計事務所などで重宝され、評価されます。
とはいえ、今は、必ず簿記1級を取得しなくても、税理士資格へステップアップしやすくなっています。

次で解説しますね。
簿記2級のダブルライセンス『税理士』
簿記2級合格後のステップアップとして『税理士』を視野に入れている方も多いのではないでしょうか?

実は、令和5年度の税理士試験から受験資格が緩和されました!!
税理士試験の必須科目でもある「簿記論」と「財務諸表論」ですが、受験資格が完全撤廃!
誰でも受験できるように変わりました。
つまり、簿記1級などの資格を取得していなくても税理士が目指せる!
簿記論、財務諸表論を受験することができます。
しかも「簿記論」は簿記2級の内容を基礎として発展した内容を学習します。
つまり、簿記2級取得者なら、学習がスムーズに進む可能性が高いです!
- 簿記3級合格なら⇒簿記論の学習内容の約3割
- 簿記2級合格なら⇒簿記論の学習内容の約6割
すでに学習済ということになります。
簿記2級合格後、簿記1級を目指すというルートだけではありません。
税理士試験必須科目でもある「簿財(簿記論・財務諸表論)」の勉強にステップすることができますよ。

税理士への窓口が広がったんだね。
例えば、資格スクール『クレアール』の場合。
簿財(簿記論・財務諸表論)に特化したコースもあるのでステップアップしやすいです。
クレアール3級➡クレアール2級➡クレアール簿財コース➡簿記論・財務諸表論受験・合格➡税理士法人に転職・就職➡勤務しながら税法科目を受験
大学生の場合も、1年生から会計科目(簿財)の受験ができるので、大学在学中に税理士試験合格を目指すことができますよ。
簿記2級のダブルライセンス『宅地建物取引士』
『宅地建物取引士』は、不動産に関する業務を行うことができる資格。
不動産取引における専門家を指す国家資格です。
そして、この宅建士になるための資格試験「宅建試験」は年間20万人が受験しています。
簿記2級の知識は不動産業界においても重要!
簿記2級合格後、宅地建物取引士の資格取得へステップアップすることで不動産業界での就職や転職が有利になります。

簿記の知識は宅地建物取引士になった場合、どんな場面で役に立つの?

こんな場面で役に立つよ!
- 取引先の企業の財務状況分析
- 賃貸契約の家賃や管理費の計算
- 不動産取引の原価計算
- 不動産投資の資金契約の立案
簿記の知識を活かして取引先の財務状況を把握したり、賃貸借や不動産売買など物件の原価計算をしたり…
不動産投資を行う場合、融資やキャッシュフローの管理でも役に立ちます。
『簿記2級⇒宅建』へのステップアップは非常に相性がいい資格ですよ。
簿記2級のダブルライセンス『ファイナンシャル・プランニング技能士』
簿記2級合格後『ファイナンシャル・プランニング技能士』へステップアップするのもおすすめ!
ファイナンシャル・プランニング技能検定は日本FP協会と金融財政事情研究会(きんざい)の2団体が実施している国家資格。
1級・2級・3級があり、一度合格すれば資格に有効期限はなく、更新する必要はありません。
ファイナンシャル・プランニング技能士は、資産運用やライフプランニングに関するアドバイスを行うことができる資格。
簿記2級合格者は財務に関する基礎的な知識が身についているため、ファイナンシャル・プランニング技能士を目指すのにも有利です!

簿記の知識はファイナンシャル・プランニング技能士になった場合、どんな場面で役に立つの?

こんな場面に役に立つよ!
- 企業や個人の財務分析
- 将来的の資金調達や予算策定
- 企業や個人の税務申告
- 財務報告書作成
- 資金繰り管理
ファイナンシャル・プランニング技能士は、顧客の資産運用や資産形成の支援を行うことが多いです。
簿記2級の知識があれば、顧客の財務諸表を分析、現状把握や問題点の洗い出し、改善策の提案ができます。
他にも、法人の財務分析や資金繰りサポート、財務報告書の作成や税務申告を行うこともあります。
ファイナンシャル・プランニング技能士が簿記の知識を活用できる場面は多岐にわたりますよ。

知り合いの税理士さんはFPの資格を取りたいって言っていたよ。
やっぱり知っていた方が仕事の幅が広がるんだって!
簿記2級のダブルライセンス『行政書士』
簿記2級後合格後『行政書士』資格へのステップアップもおすすめ!
行政書士は、行政手続きに関する知識や技能を問う国家資格。
行政書士は法律文書の作成や記録、行政手続きの代理、労働問題の解決など民間企業、個人、行政機関の顧客の支援を行う仕事ですが…
ここでも簿記2級の知識が役に立ちます。

どんなところで簿記の知識が役に立つ?

こんな場面で役に立つよ。
- 法務・行政分野の会計関連事項を正確に処理
- 訴訟案件の証拠調査で企業の財務状況の把握
- 税務相談業務
- 事業計画書の作成
- 契約書の作成支援
行政書士は税務相談業務を行うことがあります。
そのような時も簿記の知識があれば、クライアントの税務相談に的確に対応できます。
起業支援を行う際にも事業計画に必要な財務データを正確に把握することが可能!
契約書の金銭関係に関する条項を正確に理解し、必要な内容を適切に盛り込んだ契約書を作成することにも活かせます。

簿記×他の資格は最強!!
簿記2級取得後の次のステップ・ダブルライセンスを考えるなら
今回紹介した簿記2級取得後のステップアップの資格はどれも難易度が高い資格。
簿記とかけ合わせれば相乗効果抜群ですが…
合格まで時間がかかり、挫折しがち…というデメリットもあります。

簿記2級の取得もそうですが、独学にこだわりすぎると、機会損失してしまうことも!!
何年もかけて独学で資格を取るというのは、一見お得に見えますが、お金も時間も損していることになりかねません。
知り合いを見てても、独学からスクールに切り替えたとたん、合格できたなんてケースも多いです。
簿記3級だけであれば、独学でも十分合格できます。
しかし、簿記2級、そしてさらに次のステップアップを考えているのであれば…
断然、プロから習った方が合格が早く手に入ります。

社会人になると特に、時間の損失ってかなり大きいんですよね。
ステップアップして資格を取得できた頃には、就職先が見つかりにくい年齢や状況になっていたなんてことも多々あります。
『タイムパフォーマンスを上げること』
それが資格から資格へのステップアップのコツです。
今は、昔と違い、コスパもよいスクールが多いです。
そういったスクールをどんどん利用してステップアップしていくと良いですよ。
ちなみに、簿記おすすめ講座ならこちらの記事で徹底解説しています。
簿記おすすめ講座ランキング1位の『クレアール』は、簿記をはじめ、
- 税理士
- 行政書士
- 宅地建物取引士
- ファイナンシャルプランナーなど
簿記と相乗効果の高い資格講座が多いです。
タイムパフォーマンスとコストパフォーマンス両方を兼ね備えているので
ステップアップしていきたい方にとって使いやすい講座だと思います。
簿記2級から税理士資格へ進むなら、『簿財(簿記論・財務諸表論)』のコースもあります。
気になる講座の資料を取って、熟考してみてくださいね。

しつこい勧誘は一切ないので安心してくださいね。
簿記2級取得後の次のステップ:まとめ
簿記2級の次のステップアップ、目指す資格は以下の通りです。
実は、私、簿記2級取得のあと行政書士の資格を取りたくて、本屋さんで購入した本で独学を始めたんですが…

結局、独学では勉強のコツはわからず、時間だけ消費…
その後、結局、経理に再就職し、行政書士取得は頓挫しています。
簿記2級の時に、スクールを使ってわかりましたが、ステップアップしたいなら、プロから習って時間を無駄にしないって大事です。

私のようにならないように…
簿記2級後のステップアップを見据えて、勉強方法をセレクトしてくださいね。