
2024年から始まる新NISAがよくわからない!
こんな疑問にお答えします。

数年前からSBI証券のNISAを使ってインデックス投資中!
増えたり減ったりを繰り返しながら、ほったらかしで運用収益額も100万円以上。
2024年以降も新NISA制度をがっつり使って資産形成をしていく予定です。
とはいえ、2024年から始まるNISAはどんな制度、どんなルールなの?気になるけどよくわからない!という方も多いはず。
そこで、この記事では2024年に始まる新NISAがよくわからないという方に知っておくべきルールをわかりやすく解説します。
✅この記事を書いている私は…
試験範囲改定後の2018年11月第150回日商簿記2級を受験(合格率14.7%)。
結果、96点(仕訳1問間違い)一発合格。
未経験で経理職に再就職しました。
金融庁の新しいNISAの解説ページを見ると、簿記の勉強をしていないとちょっとわかりにく言葉もあったので、そのあたりもわかりやすく解説します。
2024年に始まる「新NISA」をわかりやすく9つのポイントで解説!
新NISAがよくわからないという方も、これを読めばきっとルールがわかるはずです。
全員1800万円までのお金が入る宝箱がもらえる
2024年、全員、1800万円までお金(株や投資信託)が入る宝箱がもらえます。
子どもの場合は18歳になった時点で宝箱プレゼント。
もちろん、宝箱は使ってもいいですし、使わなくてもOK。
ただ、使えるのは自分だけで誰かに譲ったりすることはできません。
宝箱にいれた1800万円には税金がかからない
なぜ新NISA口座は宝箱なのか?
それはその箱に入れた1800万円には税金がかからないからです。
通常は利益に対して約20%の利益がかかりますが、それがゼロ。
- 売却益(キャピタルゲイン)
- 配当金(インカムゲイン)
どちらに対しても、新NISA口座という宝箱に入っているものは税金ゼロです。
1800万円は宝箱に入れたお金で計算する
宝箱の中身の株がどんどん値上がりして膨れ上がったとしても、1800万円は入れたお金で計算します。
例えば、新NISA口座という宝箱で100万円買ったとします。
宝箱に入るお金は1800万円なので残りは1700万入れることができます。
1年後、運よく100万の株が倍になりました。(200万円に)

1700万入れられると思ったけど株が倍増したから残り1600万しか入れられなくなるのかな?

違うよ、1700万入れられるよ。
宝箱に入れられる1800万という金額は、株や投資信託を購入した時の金額で計算します。
金融庁の新しいNISAの解説ページを見てみると…
1800万円は『帳簿残高方式で管理』と記載があります。
【出典:金融庁HP】
簿記の知識があるとわかるかと思いますが、
『帳簿』とは買った時の価格・金額のこと。
値上がり、値下がりしたときの金額は『時価』
といいます。
つまり、1800万円は買った時の価格で管理して、利益分などは計算にいれないよって意味です。

簿記の知識あると一見難しそうな言葉も理解しやすいよ。
宝箱に入れられるお金は年間360万円(120万と240万)
新NISAの宝箱には1800万円入れられますが、一年で入れられる上限があります。
それが、年間360万円。
そして、その360万円の内訳も以下の通り決められています。
- つみたて投資枠 120万
- 成長投資枠 240万円

いきなり難しい言葉!!
つみたて投資枠?成長投資枠?
つみたて投資枠とは
年間120万円投資できるのが「積み立て投資枠」。
コツコツと長期目線で分散投資できる商品で使うのが適しています。
とはいえ、自分で商品を選んで分散させて投資するのはかなり大変!
そこで登場するのが、いろんな資産商品の詰め合わせでもある「投資信託(ファンド)」!
例えば…
- 米国企業を代表する約500の企業が採用されている「S&P500」
- 全世界の株式に投資する「全世界インデックスファンド」など
比較的リスクもリターンも低い商品、かつ長期投資に適したものを購入できるのがつみたて投資枠です。
成長投資枠とは
成長投資枠は年間240万まで使うことが可能。
- 一般株
- 一般投資信託
の商品に使うことができます。
成長投資枠の商品はつみたて投資枠の商品と比べて、攻めの投資枠といった感じ。
上場株式などリターンもリスクも高めな商品も投資可能です。
宝箱から出したお金の分、枠が増える
新NISA口座の宝箱の100万のうち、80万売ることになりました。
宝箱には20万残っていて、80万は手元にあります。
先ほど、1800万円のうち、100万円入れたので残り1700万円投資できると言いましたが…
80万売ってしまったら、宝箱の中には20万しか残っていません。
この場合、どうなるかというと、80万円分の枠が復活!!
1700万+売った80万円分=1780万円分、投資可能になります。
【出典:金融庁HP】
成長投資枠は1200万まで・つみたて投資枠は上限なし
新NISA口座の宝箱には1800万円のお金が入ります。
そのうち、成長投資枠に入れられるのは1200万までです。
一方、つみたて投資枠は上限ありません。
つまり、
ちょっとリスクをとっても多くのリターンを期待したい方は
- 成長投資枠1200万+つみたて投資枠600万=1800万
リスクはほどほどに投資で増やしていきたい方は
- 全額つみたて投資枠
として使うといいですね。
2023年までのNISAは別物
2023年までのNISA(現NISA口座)は3つの制度があります。
- つみたてNISA
- 一般NISA
- ジュニアNISA
この制度が使えるのは2023年末まで。
2023年現在、NISA口座にどれだけお金が入っていたとしても、2024年にもらえる新NISAの宝箱には影響しません。
つまり、新NISAで投資できる金額は1800万まで。
今NISA制度を使っていようが使ってなかろうが、2024年の投資枠は別物、何も影響しません。
宝箱の中のお金は無期限で税金がかからない
これが最大のメリットかもしれません。
新NISA口座の宝箱の中身には、無期限で税金がかかりません。

そう、無期限なのです。
今までもNISA口座は非課税でしたが、一般NISAの場合、非課税期間が5年間。
しかし、新NISAは株や投資信託を何十年も持ち続けても無期限で税金がかかりません。
年間の枠は使い切らなくても大丈夫
先ほど、新NISAの宝箱には、一年で入れられる上限(年間360万)があると解説しました。
- つみたて投資枠 120万
- 成長投資枠 240万円
年間360万投資に回すなんてできない…
こんな風に思った方もいますよね。
大丈夫!年間360万円焦って使い切る必要はありません。
宝箱の上限1800万まで自分のペースで投資していけばいいんです。
自分の年金・老後は自分で考え行動を!というメッセージ
新NISA制度が「宝箱」と言えるくらい優遇された制度をいうことが伝わったでしょうか。

しかし、これだけ優遇されるのには理由(裏)があるよね…
自分の年金・老後は自分で計画的に行動をしてねという国からのメッセージであるとも考えられます。
いざ、老後の年金が少なくても「新NISAであれだけ優遇していたのになぜやってこなかったの~?」と言われかねない!?
内閣官房のホームページには、資産所得倍増プランといった案も掲げられています。
【出典:内閣官房】
NISA口座利用者を増やし、国民の投資額も増やし豊かにしていこう!という内容なんですが
老後2000万円問題を解決させようという意図もあるはずです。

投資は危険!という考えでいると、数十年後、後悔する可能性もあり!
少しの金額でもいいので勉強と思ってチャレンジしてくのがいいと思います。
「新NISAがよくわからない」投資に苦手意識があるなら
新NISAで資産を増やしていきたい!でも投資に苦手意識があるという方は
- 投資の本を読む
- 簿記の勉強をしてみる
この二つがおすすめ。
投資の本を読む
投資の本と言っても難しい本を読む必要はありません。
いろんな本を読んできましたが、今ならこの3冊を読めば新NISA、投資に対する苦手意識が変わるのではと思います。

何度も読んでいるので付箋がいっぱいついていますが紹介します。
パックン式お金の育て方
パックンの実体験を含め書かれているため、節約して一生懸命働いて投資でお金を増やしていくという流れが理解しやすいです。
早く新NISA口座でつみたて投資、インデックス投資をしたくなるかも。
ジェイソン式お金の増やし方
厚切りジェイソンさんは米国株をおすすめされています。
私も米国株のS&P500にコツコツ投資していますが、どんどん資産が増えてきています。
(米国企業を代表する約500の企業が採用されているのが「S&P500」)
お金を増やすため支出を減らすところから投資まで初心者でもわかりやすく書かれています。
貯金すらまともにできていませんがお金に困らない方法を教えてください
税理士の大河内薫先生の本です。
税理士目線の税金・保険のこと、投資信託を理解するところから実践編までサラリと読むことができます。
漫画で描かれているのでとても読みやすいですよ。
簿記の勉強をしてみる

そして、簿記の勉強をしてみるのもおすすめ!
『帳簿』『時価』、売却益、配当金など…
投資を始めると何度も見かける言葉にアレルギーがあるなんて方も多いのではないでしょうか。
大丈夫です、簿記の勉強をすればスンナリ理解できます。
成長投資枠で一般株を買いたいという方は簿記2級があると役立ちますし
つみたて投資枠だけという方も簿記3級程度の知識をつけておくといいでしょう。
これからはますます投資が必須の世の中に変わってきますから…早めにチャレンジを。

簿記講座については、こちらの記事で徹底比較しているので参考にしてください。
リーズナブル講座もたくさん登場していますよ。
新NISA口座どこがいい?この二つから選べば間違いなし!
新NISAは2024年から開始されます。
NISA制度の大革命なので
今まで投資に興味がなかった多くの方が駆け込みで口座開設のの申し込みし大混雑が予想されます。
機会損失しないためにも!
必ず口座だけは先に開設しておきましょう。
ネット証券の中でも高い人気を誇るのが
NISA口座はひとつの証券会社でしか作れません。

ちなみに、私のNISA口座は「SBI証券」です。
初心者でも操作しやすいですし、大手なので安心感が違います。
もし迷ってしまったら、
楽天経済圏でお得に投資をしたい方は楽天証券。
取引手数料を安くしたい、米国株が充実していた方が良い方はSBI証券がおすすめです。
2024年に始まる「新NISA」をわかりやすく:まとめ
ということで、新NISAがよくわからないという方に、知っておくべきルールをまとめてみました。
今もNISA口座で投資をしていますが、2024年のNISA枠に入れるように頑張って現金も用意している最中。
新NISA制度はがっつりお得に使って将来の不安や楽しみに備える予定です。

新NISAに向けて、簿記を学んだり、口座を開設して準備をしておきましょうね。