簿記2級を取っても転職は難しい。
実務経験なしでは厳しい。
資格を取っただけでは、経理に転職できない。

こんな言葉を見て、不安になっていませんか?
求人を見ても、
「経理経験○年以上」
「決算経験のある方」
そんな条件ばかり。
せっかく簿記2級を取っても、応募できる会社がないように感じてしまいますよね。
でも、ここで諦めるのはまだ早いです!!
簿記2級を持っているだけで簡単に転職できるわけではありませんが、実務経験なしから経理へ転職することはできます。
実際に私も、簿記2級を取った時点では経理未経験でしたが、その後、経理職へ再就職できました。
この記事では、
- 簿記2級でも転職が難しいと言われる理由
- 未経験者が狙いやすい求人
- 年代ごとの仕事の探し方
- 私が実際に経理へ転職できた方法
- 簿記2級を転職でうまく使うコツ
を、できるだけわかりやすく紹介していきます。

この記事を書いている私は…
- 2018年11月第150回日商簿記2級に96点で一発合格
- 経理未経験から経理職へ再就職
- 現在は簿記の知識を使いながら個人事業主として活動中

プロ目線というより、実際に「簿記2級を取っても転職できなかったらどうしよう」と悩んだ一人としてお伝えします。
簿記2級で転職は難しい?

まず、いちばん大事なことから。
簿記2級を持っているからといって、すべての経理求人で有利になるわけではありません。
一方で、簿記2級を取っても転職できない、というわけでもありません。
転職できるかどうかは、
- これまでの仕事
- パソコンスキル
- 年齢
- 応募する求人
- 希望する給与や働き方
なども含めて決まります。
たとえば、経理未経験でも一般事務の経験がある人なら、パソコン操作や書類作成、数字の確認といった経験を生かせます。
接客や販売の経験も、現金管理、売上集計、在庫管理などに結びつけられるかもしれません。
つまり、見るべきなのは簿記2級だけではなく、簿記2級とこれまでの経験をどう組み合わせるかなんです。
日本商工会議所では、簿記2級について、商業簿記・工業簿記を学び、財務諸表から経営内容を把握できるレベルと説明しています。
簿記2級は、経理や会計の知識があることを伝えられる資格です。
ただし、「知識があること」と「会社の経理をすぐ一人で担当できること」は別。
ここが、簿記2級を取ったのに転職が厳しいと感じる理由でもあります。
簿記2級でも転職が難しいと言われる理由
経理では実務経験を求められることが多い
経理の求人では、
- 仕訳入力
- 売掛金・買掛金の管理
- 経費精算
- 請求書の発行
- 月次決算・年次決算
- 会計ソフトの操作
などの経験を求められることがあります。
簿記2級で仕訳や決算を勉強していても、会社ごとのやり方や会計ソフトまではわかりません。
そのため、経験者と同じ求人へ応募すると、どうしても経験者が優先されることがあります。
でも、これは簿記2級が意味ないのではなく最初から難しい求人を狙いすぎているだけかもしれません。
未経験なら、経理補助や日常経理から始められる求人も探してみるのも手です。
未経験OKの好条件求人には応募が集まりやすい
経理や一般事務は人気があります。
特に、
- 正社員
- 未経験OK
- 土日祝日休み
- 残業なし
- 在宅勤務あり
- 給与も高め
こんな求人には、やはり応募が集まりやすいです。
簿記2級を持っていても不採用になることはあります。
でも、それだけで「簿記2級では転職できない」と決める必要はありません。

たまたま競争率の高い求人だった可能性もあります。
希望条件を絞りすぎている
未経験なのに、勤務地、給与、会社規模、休日、残業、在宅勤務など、すべての条件を満たす求人だけを探していると、応募先がほとんどなくなってしまいます。

こで、私は、希望条件を次の3つに分けてみました。
- これだけは譲れない
- できれば欲しい
- 最初の1~2年なら調整できる
最初は経理経験を作ることを優先すると、その次の転職では選べる求人が増えやすくなると実感しました。
簿記2級だけをアピールしている

簿記2級に合格したことだけをアピールしてはダメ!
履歴書や面接で「簿記2級を持っています」だけで終わってしまうと、採用する側も入社後の姿を想像しにくいんですよね…
大切なのは、
- なぜ経理をしたいのか
- 前職の何を生かせるのか
- パソコンはどのくらい使えるのか
- 入社後、何を覚えていきたいのか
まで伝えることです。
パソコンやExcelが苦手
経理では、会計ソフトだけでなくExcelや社内システムも使います。
未経験なら、簿記2級に加えて、
- Excelの基本操作
- SUMやIFなどの関数
- XLOOKUPやVLOOKUP
- 表の作成や数字の照合
- メールやPDFの基本操作
ができると安心です。
もちろん、最初から全部を完璧にする必要はありませんが、求人票を見て、よく書かれているものから少しずつ覚えれば大丈夫です。
これまでの仕事を経理につなげていない
経理未経験でも、今までの仕事をよく振り返ってみると、使える経験が意外とあります。
たとえば、
- 請求書や領収書を扱った
- 売上や在庫を集計した
- レジ締めや現金管理をした
- Excelへデータを入力した
- 数字が合っているか確認した
- 締切に合わせて書類を作った
- 社内外の人へ確認や調整をした
こうした経験です。
「経理は未経験です」で終わらせず、今までの仕事のどこが経理でも使えそうかを伝えてみてくださいね。
簿記2級で転職するのが難しいと感じたら見直したいこと
| 今の状況 | まず見直したいこと |
|---|---|
| 応募できる求人がない | 「経理補助」「仕訳入力」「請求書」「会計事務所補助」でも検索する |
| 書類選考で落ちる | 前職の経験を、数字・PC・正確さと結びつけて書く |
| 面接で落ちる | なぜ経理なのか、何を学んでいるかを具体的にする |
| 経験者求人ばかり | 日常経理や補助業務から経験を積める求人を探す |
| 条件に合う求人が少ない | 絶対に譲れない条件を2~3個に絞る |
| 自分に合う仕事がわからない | ハローワークや経理に詳しい転職サービスへ相談する |
不採用が続くと、「簿記2級なんて意味なかったのかな」と思ってしまいますよね。

でもそうではありません。
応募先、書類、面接、希望条件のどこで止まっているのか、一つずつ見ていくと改善箇所ががわかるはずです。
私が簿記2級・実務経験なしから経理へ転職できた戦略
私が日商簿記2級を受験したのは、ネット試験が始まる前の2018年11月です。
正直、工業簿記が怖くて、受験するまでかなり迷いました。
それでも勉強を続け、第150回試験に96点で一発合格。
ここまでは順調だったのですが、合格したからといって、理想の経理求人が次々に見つかったわけではありません。
求人サイトやハローワーク、大手の転職エージェントも見ました。
でも、経験者向けの求人が多く、どれが自分に合っているのかもよくわからない。
「やっぱり、簿記2級だけでは転職できないのかな」
私もそう思いました。
それでも未経験から経理へ転職できたのは、主に次の3つがあったからだと思います。
未経験だからこそ、素直に学ぶ姿勢を伝えた

経理未経験であることは隠せません。
そこで経験者のように見せるのではなく、
- 簿記2級で学んだことを仕事で使いたい
- 会社のやり方を素直に覚えたい
- わからないことはきちんと確認したい
- 入社後も学び続けたい
という気持ちを伝えました。
未経験は弱みだけではありません。
変な癖がついていない、会社のやり方を一から吸収できると考えてもらえるメリットもあります。
一般事務のパソコン経験があった
私は一般事務をしていたため、基本的なパソコン操作には慣れていましたが、特別なIT資格を持っていたわけではありません。
それでも、会計ソフトやExcelを使う経理では、「パソコンを使った事務に慣れている」ことが役立ちました。
最近は、銀行やクレジットカードの明細を会計ソフトへ取り込み、仕訳候補を自動で作る機能も増えています。
ただ、その仕訳が本当に正しいかを確認するには、簿記の知識が必要です。
簿記2級+パソコンに抵抗がない。
この組み合わせは、未経験から経理を目指すときの強みになります。
経理に強い転職エージェントを利用した
私の場合、大手の転職エージェントでは求人案内がたくさん届いたものの、自分に合う職場なのかよくわかりませんでした。
そこで利用したのが、士業・管理部門に特化した『ヒュープロ』です。
公式サイト▶ヒュープロ
経理や会計分野に詳しいサービスだったので、簿記2級と一般事務の経験をどう生かせるのか、未経験でも応募できる求人があるのかを相談しやすかったです。
その結果、私は想像していたよりずっとよいと感じる転職先に出会えました。
やっぱり、経理の転職は経理に詳しいところへ相談した方が話が早いんだな、と実感しました。
簿記2級を転職で生かす6つのコツ
合格前から求人を見ておく
まだ簿記2級に合格していない方も、求人は先に見て大丈夫です。
実際の求人を見ると、簿記2級以外にどんな経験やパソコンスキルが必要なのかがわかります。
足りないものを先に知っておけば、勉強や準備もしやすくなりますよ。
「未経験可」だけでなく仕事内容でも検索する
「経理 未経験」だけでなく、経理補助、仕訳入力、経費精算、請求書処理、売掛金、買掛金、記帳代行などでも検索してみてください。
求人のタイトルに「未経験」と書かれていなくても、補助業務から始められる場合があります。
前職の経験を経理につなげる
たとえば、次のように言い換えられます。
| 今までの経験 | 経理への伝え方 |
| レジ締め・現金管理 | 金額を正確に確認し、差額を調べた経験 |
| 売上集計 | 数字を集計し、締切までに報告した経験 |
| 請求書作成 | 請求内容の確認と期日管理の経験 |
| 在庫管理 | 数量や金額を照合した経験 |
| 営業事務 | 受発注から請求までの流れを理解した経験 |
| 接客・電話対応 | 相手に確認し、調整した経験 |
経理の経験がなくても、経理で使える力は持っているかもしれません。
自己PRは「資格+今までの仕事」で書く
「簿記2級に合格しました」だけではなく、今までの仕事とセットで書きます。
自己PR例
日商簿記2級の学習を通じて、商業簿記・工業簿記や財務諸表の基礎を身につけました。経理は未経験ですが、前職の一般事務ではExcelを使ったデータ入力や集計、書類確認、締切管理を担当していました。数字を正確に扱い、わからないことは確認しながら進めることを大切にしています。入社後は会計ソフトや会社の処理方法を早く覚え、日常経理から少しずつ担当できる仕事を増やしたいと考えています。
これは一例です。
実際に経験していない仕事は書かず、自分の職歴に合わせて直してくださいね。
最初の会社では「何を経験できるか」も見る
給与や休日はもちろん大切です。
それに加えて、
- 仕訳や請求書処理に関われるか
- 月次決算や年次決算の補助へ進めるか
- 教えてくれる人がいるか
- 経理担当者が何人いるか
- どの会計ソフトを使っているか
も確認してみてください。
最初の転職では、「この会社で何を経験できるか」も大事です。
一人で判断できない求人は相談する
求人票を読んでも、未経験で本当に応募してよいのかわからないことがあります。
そんなときは、ハローワークや経理に詳しい転職エージェントから、企業へ確認してもらう方法があります。
応募する前から自分だけで「無理」と決めなくて大丈夫です。

私はヒュープロという転職エージェントを使いました。
『ヒュープロ』は、税理士や公認会計士などの士業、経理・財務・人事・労務などの管理部門に強い転職サービスです。

たとえば、こんなことを相談できます。
- 実務経験なしでも応募できる経理求人はあるか
- 自分の年齢や職歴で、どの仕事を狙えそうか
- 簿記2級を職務経歴書でどう見せればよいか
- 希望する勤務地や給与に合う求人はあるか
- 一般企業と会計事務所のどちらが合うか
公式サイトには未経験可の求人もありますが、求人は地域や時期によって変わります。
まずは自分の条件で応募できる求人があるか、確認してみるとよいと思います。
私自身は、大手の転職サービスだけでは見つけられなかった、自分に合う経理求人へ進むきっかけになりました。
ヒュープロ公式サイト
ヒュープロは、経理・財務・会計事務所などを中心に探したい方に向いています。
反対に、営業やITなど経理以外の仕事も幅広く見たい場合は、ハローワークや総合型の求人サイトも併用した方が探しやすいです。
簿記2級で転職は難しいのではなく、使い方が大切
簿記2級を取れば、誰でも簡単に理想の会社へ転職できるわけではありません。
経理では経験者が優先される求人もありますし、年齢や希望条件によっては「簿記2級を取ったのに転職が難しい」と感じることもあります。
でも、簿記2級が無駄になるわけではありません。
- 経理補助や日常経理まで求人を広げる
- 今までの仕事を経理へつなげて伝える
- Excelやパソコンスキルを少しずつ増やす
- 最初の会社では、どんな経理経験を積めるかも見る
- 一人でわからないときは詳しい人へ相談する
このように、資格と行動を組み合わせることで、転職の可能性は変わります。
私も、簿記2級に合格しただけで即転職先が決まったわけではありません。
一般事務で身につけたパソコンスキル、未経験だからこその学ぶ姿勢、経理に詳しい転職エージェント。
この3つを組み合わせたことで、経理への再就職につながりました。
「簿記2級では転職できないかも」と一人で悩み続けるより、まずは今の自分で応募できる求人があるか見てみてください。
思っているより、選べる道が残っているかもしれません。
ヒュープロ公式サイトへ

